保田ぼかしの作り方

 

保田ぼかしとは、神戸大学名誉教授 保田 茂先生 が 提唱するぼかし肥料です。

 

作り方は、簡単、肥料を混ぜて、密封して、熟成させる のみです。

 

・肥料を混ぜる。

  基本的な配合は、体積比注:質量ではありません!で、

     ①米糠 6  ②油粕 3 ③魚粉 2 ④有機石灰 1 ⑤水 2

  を⑥混ぜ合わせます。

  ヒシャクなどですくうと簡単に体積比で入れることができます。

・⑦使った頑丈な肥料袋等に混ざった肥料を入れます。

  このとき空気ができるだけはいらないようにします。

  ⑧テープでベタベタ密封しましょう。

・夏なら4週間、冬なら2ケ月、倉庫にでも置いておきましょう。

  このとき、ねこなどに袋を破られないように衣装ケースなどにいれておくとよいですね。

・その後、使うときに封を開けて、発行した良いにおいがしたら完成です。

  半年ぐらいで使い切るとよいようです。

  また、保管もできるだけ密閉したほうが虫がわきません。

 

 

米糠を〈6〉入れます。

 

(米糠は、ぶだんから街角の自動精米機から、少しづつ集めておきましょう。)

油粕を〈3〉入れます。

魚粉を〈2〉入れます。

 

魚粉は、ネコが大好きなので極力1回で使い切りましょう。また、ホームセンターでは、鍵のかかったところに置いていることが多いので店員さんに聞いてみましょう。

有機石灰を〈1〉入れます。

 

(かき殻主体の有機石灰でなければいけません。)


水を〈1.5〉入れます。

 

その土地の水を入れます。

混ぜます。

 

硬さを見ながら水0.5をすこしづつ追加します。

 

肥料を握ってみて崩れず指で少し押すと崩れるぐらいの硬さが仕上がりです。

袋に詰めます。

 

この時大切なことは、できるだけ袋の中に空気を入れないことです。袋の端から端から詰めていきましょう。

 

しっかり空気を抜いて閉じて、40日ほど発酵させれば、完成です。

 

袋をテープで閉じる場合は、できるだけ空気が入らないようにしましょう。

 


ポイントは、しっかり混ぜる。

      袋詰めの時に、袋の中に極力空気を入れない。


保田ぼかしにかかる金額

ふぁーむでは、1回に魚粉20kgを使いきるように、約100kgの保田ぼかしを作っています。

●米糠30kgの米袋2つぐらい     約0円

●油粕40kg弱         約2400円

●魚粉20kg          約2700円

●有機石灰15kgぐらい      約400円

●水                  約0円

合計               約6000円  (約100kg)

 

この量で ぼかしにして100kgができるとすると 1kg60円 20kg1200円 となります。

高いのか安いのかは、普段何の肥料を購入しているかによりますね・・・

 

 


保田ぼかし肥料の化学的分析結果

 

   ●水分       33%~34%

   ●電気伝導率EC  2.23 ms/cm

   ●窒素量      2.23%

   ●炭素量      2.27%

   ●リン酸      2.32%

      水溶性リン酸   0.21%

   ●カリ       1.35%

      水溶性カリ    0.63%

 

   ●炭素率C/N比   10.6

 


保田ぼかし肥料の施肥量

 

   ●1反(1000平米) 240kg   (有機農法で畝間1mとしています。)

   ●30mの畝で7.2kgを使用します。

   ●5mの畝で、1.2kgです。

 

   ◎ただし、豆類とさつまいもは半分の量にする。

 

   


保田ぼかしを使った育苗培土の作り方

 

◆手作り培土の作り方

 1)はじめに「タネ培土」をつくる。

    ①材料 (体積比)

      ・良質な完熟腐葉土  :7

      ・保田ぼかし     :1

      ・くん炭       :1

    ②材料をまぜる。

    ③透明の袋に詰める。口は緩く閉める。

    ④日の当たるところに1ケ月以上おく。   (長く置く方が良いものができる。)

 

 2)次に育苗培土に仕上げる。

    ⑤体積比でば是ます。

      ・「タネ培土」    :2

      ・畑の土       :5

       (深いところにある水分を含んだ土)

    ⑥ウリ類に使用するときはくん炭を全体の10%混ぜる。